トイレの水漏れ修理の依頼と災害時の対応について

実は、水漏れの修理には水道局の管轄のものと、民間の業者に依頼するものの二つに分かれます。それは給水管の破損部分がどこにあるかで判断され、水道局への依頼の場合は無料に、民間業者への依頼の場合は有料となりますので、水漏れ被害にあった場合は、まず水道局へ電話し、調査の依頼するのが得策です。なお、水道局で修理委託できる部分というのは、自宅もしくはマンション（宅地）の水道メーターから、公共の道路までの範囲の給水管のみになります。反して水道メーターから宅地内（蛇口まで）の範囲に関しては、自分の所有物になるため、自己負担で修理依頼しなければなりません。

そのため、家の中の水回りトラブルはたいてい、民間業者に依頼することになります。宅地での水漏れ被害は、トイレ・台所・お風呂・洗濯機といった水回りが多い傾向にあります。中でも特に、トイレは汚水が溢れるような大惨事になるので、早急な依頼が不可欠です。最近では水漏れ被害は簡易的に自分で対応できるという豆知識が普及しつつありますが、自己対応はなるべく避けた方が良いでしょう。

例えばマンションで、災害時など停電や断水があった場合は注意が必要です。近年オール電化しているマンションではトイレの流水もボタンひとつなので、停電時には用を足せない状態になりますが、バケツで上から水を流すと排水管には流すことが出来てしまいます。しかしその方法では、上の階から公共の排水管まで押し流す圧力が足りず、途中でとまってしまい、下層階のトイレを逆流させる原因になり兼ねないのです。